暴力への省察「現前と表象の関係」

現前とはなんだろうか。この問いは、現前と表象の関係から浮き彫りになります。表象とはさしあたり、認識の材料のようなものです。表象とは英語でrepresentationというように、文字通りに捉えれば、再‐現前化という意味になります。つまり、現前の再提示が表象となります。 たとえば、目の前のコップらしきものを「コップ」と把握することは、コップの現前を表象することと同義です。このとき目のまえのものは「コップ」とし...

暴力への省察「問題系の提示」

ではさっそく、体系的に叙述をするために、見取り図を描きたいと思います。まず暴力の現象的内実を明らかにするためには、入念な準備が必要になります。そこで先立って、このエッセイを貫く、暴力の存在論的性格を一言で述べたいと思います。それは「法外さゆえに意味を付与しえない現前」というものです。つまり暴力とは、そのナンセンスさゆえに、いかなる意味づけ、正当化も挫折に終わるような、それゆえに自分の歴史に回収しえ...

暴力への省察

こんにちは。エッセイ初投稿させていただきます。よろしくお願いします。日ごろの省察がまとまってきたので、体系的なスケッチに挑戦してみます。テーマは「暴力」です。 ぼくは学生時代、つねにいじめに脅えて、逃げることに必死でした。だからメディアでいじめ自殺の報道を見ると、他人ごとではないように感じます。外部からの介入の望めないまま、一方的に暴力を受けている子どもに、何か希望のようなものは兆しえないか。...