レヴィナスとは誰か

 こんにちは。今日はまずはじめに、
ユダヤ人の思想家レヴィナスがどのような人なのかを、
紹介したいと思います。

1.レヴィナスとは


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エマニュエル・レヴィナスは、フランスの哲学者である。
彼はロシア領リトアニアのユダヤ人家庭に生まれた。
18歳でフランスに渡り哲学を学び、
その後、ドイツのフライブルク大学でハイデガーに師事する。
第二次世界大戦では、ドイツ軍の捕虜となり、
親族のほとんどがユダヤ人収容所で虐殺された。
戦後はフランスの大学教授を歴任し、
ユダヤ教の経典であるタルムードの研究をつづけた。
[田中正人(2015)『哲学用語図鑑』、プレジデント社、p.234より、文末のみ一部改変]


2.思想の特徴


彼の哲学の魅力は、一言でいえば、
「他者へと開かれた思想」という点にあります。

彼はこれまでの西洋哲学に準拠しつつ、
独自の歩みで他者の大切さを説き、
やがて西洋哲学全体の批判へと移行してゆきます。

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したがって彼の思想は、
暴力や責任、自由、コミュニケーションといった問題と深く関わっており、
彼の思想を研究することは、
とてもアクチュアルな意義を持っています。

3.「顔」の思想


彼の思想のモチーフとして、有名なのは「顔(visage)」です。

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私たちは他者と関わり生きていますが、
他者は予測不可能なものとして、いつも私たちの思考を溢れ出ています。
そんな他者の表出するところが「顔」と呼ばれます。
私たちは他者の「顔」を通じて、他者がなにを考え、感じているかを知ります。

かし「顔」はそのような役割を持つだけではありません。
「顔」は相手がまさに他者であることを告げます。

たとえば、あなたが怒って殴ろうとするとき、
相手の「顔」は歪み、抵抗を露わにします。
その抵抗において、相手は自らが他者であること、
すなわちあなたの権能を行使しえないものであることを告げます。

そこから「汝殺すなかれ」という倫理が生まれます。

4.おわりに


ざっくりとした説明ですが、
レヴィナスの思想にとって「顔」は重要なモチーフになります。
他にも
「実詞化(hypostase)」、
「ある(il y a)」、
「無限の責任」、
「倫理としての形而上学」といった、
様々なモチーフがあります。

このブログでは、そんな彼の思想を、紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
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Category: レヴィナス研究
Published on: Mon,  20 2017 15:03
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1 Comments

パイカル  

はじめまして!おもしろかったです!

はじめまして!
訪問者リストからここまできました
興味深い記事でした!
これからもお互いにブログを読みあったりできたらいいなと思います!

2017/03/20 (Mon) 20:33 | REPLY |   

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